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エッセー集「忘れられない北のあの味」





平成22年、「サイロ」は創刊50周年を迎えました。
そのはじまりは、ひとつの詩集との出会いでした。



 サイロのはじまり



 「ぼくはね、40年近くたったいまも、福島県郡山市にある柏屋さんというお菓子屋さんが発行していた子どもの詩集『青い窓』を読んだときの心がふるえるような感動を、きのうのことのようにおぼえているよ」


 そして、豊四郎は十勝にもこんな詩誌があったら、子どもたちの心もどんなに豊かに育つだろうと思った。商売ぬきで、児童詩誌をつくりたいという豊四郎の熱意に、十勝管内の小中学校の先生たちも協力してくれた。そして、画家の坂本直行が表紙のさし絵をえがいてくれることになった。

 豊四郎は、もう40年近く前に、坂本画伯がいったことばを思いだしていた。豊四郎が、『サイロ』の表紙をかいてくれとたのんだときだった。

 「おひきうけしましょう。ただし、1まいいくらというのなら、わたしはおことわりします。あくまでも無料です。もうひとつは、わたしは元気なうちはいつまでもかきますから、小田さん、あなたもとちゅうでやめたら、だめですよ」


こうして昭和35年(1960年)1月、『サイロ』が創刊された。
 

(上條さなえ著「お菓子の街をつくった男」より抜粋)


豊四郎は、途中でやめませんでした。
その意思を継いだわれわれもまた、やめませんでした。

そうして、平成22年(2010年)にサイロは
創刊50周年を迎えました。

半世紀という時間をかけて
つくり上げた十勝のこどもの詩の土壌。
これからも北の大地で育つ詩心を受け取ってください。




サイロの会代表 杉森繁樹
「歴史の重みを誇りに」


 さて、子どもの詩誌「サイロ」は詩齢を重ねること50年。昨年は、創立50周年の記念すべき年でしたが、十勝・帯広をはじめ多くの皆様方のご理解とご協力により、滞りなく記念事業の全てを終了することができました。改めまして、ご支援をいただきました皆様方に心から感謝とお礼を申し上げます。

 振り返りますと、4月に創刊50周年記念詩集・曲集『サイロ』を発刊、2000冊を完売。7月には第37回「きらきら詩と音楽の集い」を実施、現在、十勝管内で先生をされている方々にも入選詩を朗読していただき、クニ河内さんが詩に曲を添えるサプライズもありました。同時開催した「詩画パネル展」(375点のパネル展示)も大変好評でした。

 8・9・10月には、各月2回の記念事業を行いました。8月の新座少年少女合唱団公演とことばの杜朗読会。9月の池澤夏樹講演会と由紀さおり・安田祥子コンサート。10月は、中井貴恵朗読とピアノのセッションと谷川俊太郎・賢作朗読とピアノのコラボレーションと続きましたが、いずれの記念事業も大変な盛況ぶりでした。

 創刊50周年記念事業開催の目的は、第一に、サイロのよき理解者やご支援をしてくださる多くの方々への感謝とお礼という意味合いがありました。第二に、より多くの方々にサイロの価値を認識していただき、今後に繋げていきたいという思いが挙げられます。第三に、合唱や歌などの音楽鑑賞、或いは講演内容や朗読から、「ことば」の持つ重みや大切さを認識していただくことでした。

 「サイロ」の50年は、新聞・テレビ・雑誌等のマスメディアに数多く取り上げられました。直接的な関連は定かではありませんが、前年に比べ投稿作品数が1500編程増加しました。通常、月平均2~300編程が投稿されますが、昨年は、月によっては5~600編以上もの投稿があり、嬉しい悲鳴を上げました。創刊当時、450校程あった十勝管内の小・中学校は現在156校です。ここ10年で30校以上の学校が姿を消し、児童生徒数も6000人以上も減少してしまいました。そんな状況にありながらも、投稿作品が増えるということは「サイロ」への認知が伝わり、詩作に取り組む指導者(各学校の先生方)の広がりを物語ってもいるのです。

 今年、サイロの会は、詩作に取り組む先生方への働きかけを強め、詩の質の向上に務めたいと考えています。サイロ本誌に様々な企画を練り、直接指導に役立つメッセージを発信したいと思います。『サイロの価値をより一層認識していただき、投稿数を維持しながら、よい詩を生み出す』ことを課題として、サイロ本誌の編集に当たりたいと決意を新たにしています。

 今後も「サイロ」は、歩み続けた50年という歴史の重みを誇りに、十勝・帯広の『文化遺産』であることを自負しながら、子どもの「心の広場」として毎月発行してまいります。たくさんの詩が寄せられますように、そして、たくさんの人々が読み親しんでくれますようにと願いながら・・・・・・。どうぞ、皆様方の応援をよろしくお願い申し上げます。





50周年記念詩集


おめでとう<サイロ> 谷川俊太郎さん
詩は人と人をつなぐ 池澤夏樹さん
お二方よりお祝いの詩とことばを頂戴しました。
ありがとうございます。

詩集の巻頭に収載されています。
ぜひ手にとってご覧下さい。


詩集やCDの感想など、どしどしお寄せ下さい。
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 サイロ50周年イベント

 サイロ最新号の紹介-子どもたちの鉛筆の跡

 ひろがる つながる サイロの声-取材のご報告
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